アフガニスタンの基本情報

NEWS

 

2025.5.09 ペシャワール会がハンセン病の治療を再開
アフガニスタンで長年医療支援、飲料用井戸の確保、用水路建設及び農業インフラの整備に尽力してきた福岡市のNGO団体「ペシャワール会」は、15年ぶりに活動の原点であるハンセン病治療を再開・・・


2025.2.18 アフガニスタンのイスラム政権のタリバン幹部が来日
アフガニスタンを統治するイスラム勢力タリバンの副大臣級幹部らが、16日民間団体笹川平和財団の招待を受けて来日・・・

アフガニスタン全土の地図
アフガニスタン全土の地図

正式国名  アフガニスタン・イスラム共和国

国名の変換

■1834年~1926年 アフガニスタン首長国
■1826年~1973年 アフガニスタン王国
■1973年~1978年 アフガニスタン共和国
■1978年~1987年 アフガニスタン民主共和国
■1987年~1992年 アフガニスタン共和国
■1992年~1996年 アフガニスタン・イスラム共和国
■1996年~2001年 アフガニスタン・イスラム共和国

(北部同盟政権)

 アフガニスタン・イスラム首長国(タリバン政権)

■2001年~2002年 アフガニスタン(通称国名、公式国名無し)
■2002年~2004年 アフガニスタン・イスラム移行国
■2004年~現在   アフガニスタン・イスラム共和国

 

首都   カブール(カーブル)

 

人口   38,928千人(2020年7月1日現在の推計 37位)~41,403千人(2023年推計)

 

面積   652,225㎢(40位 日本の1.7倍)

 

民族  詳細は「アフガニスタンの民族」参照

パシュトゥン人(パタン族)      42%
タジク人             27%
ハザラ人(ハザーラ人、ハザラ族)     9%
ウズベク人                                             9%
アイマク人              4%
トルクメン人             3%
バローチ人              2%
その他                4%
出典;CIA  World Factbookより
※統計資料により大きく異なることがあります。
例えばパシュトゥン人は資料によっては38~45%でタジク人は最大35%、
ハザラ人は最大12%の資料が存在しています。

言語

公用語   パシュト-語、ダリー語
その他   ウズベク語、トルクメン語、バローチー語、
ハザラギ語、パミール語、アラビア語、
ヌーリスタン語、キルギス語

宗教    イスラム教(マホメット教、回教)      99%

 内 イスラム教スンニ派(スンナ派)   85%
   イスラム教シーア派            14%
その他(シーク教、キリスト教他)      1%

アフガニスタン概説

アフガニスタンは、古くから「文明の十字路」として栄え、シルクロードの中継地点として発展いたしました。ユーラシア大陸の略中央に位置し、アジアにおいては、中央アジアとも、西南アジアとも南アジアとも呼ばれる位置に存在し、ヒンドゥクッシュ山脈の北側は、西トルキスタンの一部で中央アジアに属し、ヒンドゥクッシュ山脈の東及び南側は古来よりインドの勢力圏下にあり南アジアに含まれます。ヘラートを中心とする西側は、イランのホラサーン地方との結びつきが深く西南アジアと言えます。

アフガニスタンは、歴史上20を超える帝国や王朝の支配下に置かれました。しかも、例外もありますがヨーロッパ系帝国の場合は東端として位置し、アジア系帝国の場合は西端であったり南端が多くなっています。海洋国家と違い内陸国家は常に征服と被征服を繰り返し国境が定まらない傾向が有るため、ユーラシア大陸の多くの国の国境が確定したのは近世のことです。

アフガニスタンが歴史上国家として成立したのは、18世紀に入って、カンダハル付近からパシュトゥン人系のホータキー王朝がおこり、イランのサハビー朝勢力をアフガニスタンから追い払い、当時のイランの首都イスファハンを占領してからです。

但し、アフガニスタンが国家としてではなく、地名として歴史上に記録されているのは数百年遡ります。なお、アフガニスタンとは、「アフガニスタン人の土地」を意味し、さらに、アフガニスタン人とは、本来パシュトゥン人(パタン族)のことを指します。

これに続いて1747年、パシュトゥン人系のドゥラーニー部族の長、アフマッド・シャーがカンダハルで王位に就き、ドゥラーニー王朝が成立、アフガニスタン王国の基礎が築かれました。

19世紀になって、イギリスとの間の三度の戦争で一時的に保護国となったものの第三次アフガン戦争でイギリスを撃破しています。その後、アフガニスタンは、パキスタン、ソビエト連邦及びアメリカ合衆国の干渉及び侵略にも一回も負けていません。古くよりアフガニスタンを侵略した帝国及び王朝は、いずれも滅亡や崩壊、勢力の大幅な低下を招いていることから、アフガニスタンは「帝国の墓場」と言われています。近年でもソビエト連邦が崩壊したのは記憶に新しい事実です。

この「アフガニスタンの呪い」はアメリカの軍事介入にどのような仕打ちを下すのでしょうか?アフガニスタンに侵攻したアメリカも同じ運命を辿り、アフガニスタンの「帝国の墓場」の呪いを受けるのでしょうか。第二次トランプ政権が正に「アフガニスタンの呪い」を受けているのでしょうか?!

国土は、パキスタン、イラン、タジキスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタン及びワハーン回廊を通じて中華人民共和国の新彊ウイグル自治区に囲まれた内陸国です。

また、国土の中央をパミール高原やカラコラム山脈から連なるヒンドゥクッシュ山脈とその支脈コヒババ山脈(コイババ山脈)等の多くの支脈とパキスタンとの国境にスレイマン山脈が連なり、平均海抜高度1,884mの山岳国です。