アフガニスタンの秘境バンディ・アミール湖の魅力

バンディ・アミール湖の概要

バンディ・アミール湖は、アフガニスタンの中央部ハザラジャートと呼ばれる地域の中のバーミヤン州に位置する美しい湖です。標高3,000メートルの山岳地帯の谷間に広がり、その透明度と美しさで知られています。

6つの湖からなるバンディ・アミール湖

バンディ・アミール湖は、、

    • バンディ・ゴラマン(バンディ・ゴラーマン又はバンディ・グラマン)・・・奴隷の湖
    • バンディ・カンバル・・・カリフ・アリの奴隷の湖
    • バンディ・ハイバット・・・壮大な湖
    • バンディ・パニール・・・チーズの湖
    • バンディ・プディナ・・・ワイルドミントの湖
    • バンディ・ズルフィカール(バンディ・ゾルフェカール)・・・アリの剣の湖

の6つの湖からなる総称ですが、現在はバンデ・カンバル湖が枯れて5つとなっています。人工的には創造出来ない様なラピスラズリを思わせる深い青色の湖面が特徴であり、世界で最も美しい湖の一つに数えられる湖群は圧巻です。

「砂漠の真珠」と称される理由

バンディ・アミール湖は「砂漠の真珠」と呼ばれることもあります。その理由は、湖の透明度の高さと豊かな自然環境にあります。湖の周辺にはアフガニスタンのグランドキャニオンとも称される美しい山々や広がり、湖の周りの緑が映え絶妙なコントラストを醸し出し、秘境としての魅力を楽しめます。

 

バンディ・アミール湖は2009年にアフガニスタン初の国立公園に指定され、その保護体制が整備されつつあります。観光客にとってはアフガニスタンの不安定な社会情勢から、まだ訪れにくい場所ではありますが、将来的にはアフガニスタン随一の美しい自然満喫できるスポットとして注目されるでしょう。

 

数十年前のアフガニスタン国内の観光地のポスターは、バンディ・アミールとヌーリスタンだけでしたので、当時からアフガニスタンにおける最も価値ある観光地であったことが窺えます。

バンディ・アミール湖の地理

バンディ・アミール湖は、アフガニスタンの中央部に位置するバーミヤン州の山岳地帯にあります。この湖は、標高3,000mに位置しており、周囲を美しい自然に囲まれています。アクセスは、バーミアンからバス、トラック及び飛行機でバーミアンまで行き、さらにそこからバスまたはトラックでヒンドゥクッシュ山脈を登った75kmほど西方に進んだところにあります。

6つの湖が連なる特徴

バンディ・アミール湖は、6つの湖が連なっていることが特徴です。これらの湖は、バンデ・グラマーン、バンデ・ハイバット、バンデ・バニール、バンデ・プディナ、バンデ・ズルフィカールという名前で呼ばれています。

 

それぞれの湖は、独自の美しさを備えており、透明度の高い水面や周囲の山々とのコントラストが魅力です。

バンディ・アミールの観光地としての価値

湖が提供する絶景

バンディ・アミール湖は、その美しい景色と特徴的な絶景で知られています。湖面は深い青色で、まるで貴重な宝石であるラピスラズリのようです。その美しさは詩人たちをも魅了し、多くの芸術作品や詩にも描かれてきました。

 

また、バンディ・アミール湖は周囲の山々とのコントラストも素晴らしく、美しい自然景観が広がっています。湖畔には草原が広がる場所もあり、季節に花々が美しい彩りを添えています。湖の周囲には木々も茂り、豊かな緑に囲まれた景観は目を奪われるほどの美しさです。

 

一方、湖の近くの山々は僅かに緑の草原も見られますが全体を覆うほどは有りません。一般には岩砂漠の光景が広がり、山の断面が露わになっている場所では異なる色の地層を見ることが出来ます。

避暑地としての価値

バンディ・アミール湖は、アフガニスタンの中心地帯に位置しており、標高3,000mの山岳地帯にあるため、夏でも比較的涼しく過ごすことができます。

 

バンディ・アミール湖は美しい絶景と心地よい気候の組み合わせで、観光客に癒しをもたらしてくれる場所になる可能性を秘めています。アフガニスタンの観光地として期待される一方で、現在はまだまだ安全面の課題があり、将来観光客が安心して訪れることができる環境が整備されることを期待します。

バンディ・アミール国立公園との関連

バンディ・アミール湖は2009年にアフガニスタン初の国立公園に指定されました。バンディ・アミール国立公園はその美しい景色や豊かな自然が魅力であり、湖もその一部となっています。国立公園内には草原や山岳地帯など、さまざまな自然が広がっており、訪れる人々に自然の魅力を満喫する機会を提供出来るものと期待されます。

バンディ・アミール湖の現状と将来

バンディ・アミール湖はアフガニスタンの秘境であり、その美しさから多くの観光客を惹きつけています。しかし、アフガニスタンの治安の悪さやテロの多発などの理由から、現在は観光客が訪れることはほとんどありません。

 

バンディ・アミール湖は2009年に国立公園に指定され、湖の保護体制が整備されています。湖の透明度や美しさが評価され、その保護が重要視されています。

 

現在のアフガニスタンの状況では観光を目的とした入国はできない状況ですが、将来的にはアフガニスタンの魅力的なスポットへ訪れるチャンスがあれば、その歴史や文化を体験することができるでしょう。バンディ・アミール湖はその中でも特に美しい場所であり、訪れる価値があると言えます。

観光客の受け入れ状況

現在のアフガニスタンの状況では、観光客を受け入れることは非常に難しい状況です。アフガニスタンは治安が悪く、テロのリスクも高いため、観光客の安全確保が難しいのが現実です。

しかし、アフガニスタンが現在の状況から抜け出し、安定した社会を築き上げることができれば、観光産業の発展が期待されます。その際には、美しい自然や文化遺産を持つスポットとして、バンディ・アミール湖も多くの観光客を受け入れることができるでしょう。

観光客の受け入れには、安全面の確保だけでなく、交通インフラの整備や観光施設の充実なども重要です。これらの取り組みが進むことで、将来的にはバンディ・アミール湖を訪れる観光客が増えることが期待されます。

タリバンと湖の関係

最近、タリバン暫定政権がバンディ・アミール国立公園への女性の立ち入りを禁止すると発表しました。これにより、湖を訪れる女性観光客の権利が制限されることになりました。

タリバンの判断は、バンディ・アミール国立公園内で男女が一緒に楽しんでいる様子がインターネット上に紹介され、それを問題視した結果とされています。

このようなタリバンの政策に関して、パキスタンがアフガニスタンのタリバンに対し、具体的な保証を要求しています。パキスタンはアフガニスタンの治安状況の改善を求め、観光客の安全を確保するよう働きかけています。

バンディ・アミール湖は美しい自然が広がる場所であり、アフガニスタンで人気の観光地です。今後もこの美しい湖が観光客に開放されることを願っています。